ただ多くのお客さんを集めるだけではなく、コモンビートには、一つの大きなミッションがあります。
それは、「仲間たちの多様な価値観に触れることにより、自分の個性の再発見や他の個性を受入れる力を身に付けること」です。
参加者は20-30代が中心ですが、一般の社会人や学生のほか、他人とのコミュニケーションがうまくいかず悩んでいる人も多いと聞きます。
コモンビートには、「こっそりバディ」という仕組みがあります。サポート相手をくじ引きで決め、100日間の練習の間、相手に気付かれないよう、「密かに」応援してあげるという仕組みです。これで、いつもお互いを支えあっているという空気を醸成するのだそうです。
これにより、ただ一緒にミュージカルを演じるだけではなく、お互いを助け合い、そして自分も成長していくことをキャストは実感します。
「オルタナS」でも、コモンビートの大学生キャストの声を特集しました。
第1回「100日での成長」鈴木史奈
第2回「情熱~死ぬまでにやっておきたかったこと~」中村俊一
第3回「挑戦~石巻人として「今を生きる!」~」櫻井友子
第4回「発見~ひとりの人間そのものの姿」岡田朋美
コモンビートは2004年、特定非営利活動法人の認証を受けました。政府や自治体からの助成金に頼った事業展開をするNPOが多い中、コモンビートはそれに頼らず、自主公演だけで黒字を続けています。これも、とても立派なことです。