CPO(最高購買責任者)がいない日本企業

欧米ではCPOとCFOが社内で競争することが多い。競争という表現は当てはまらないかも知れないが、原材料・資材はCPOの責任で原価・収益管理はCFOの責任と明確に区分している。

もちろん両者は互いに協力し、牽制しあう。従って、経営者という立場上、最終顧客への配慮や対応は厳しいものがあり、実にしっかりしている。

■サプライチェーン全体の最適化を

CPOは現場の担当者への教育を欠かさない。現場が勝手にやった、または現場の認識が甘かった、現場の商品知識がなかった、ということはCPOが全責任を負うべきもので、それによって企業イメージが崩壊し倒産や破産に追い込まれれば経営者失格ということになる。

企業経営者いわゆるCEOたる者はどの製造業であろうとも仕入れ原料の源泉、仕入れ元、またチェーンの流れには最大の注意を払うことだ。
日本のホテルも経営者の立場から仕入れを含むサプライチェーン全体の最適化を図ることが企業経営と顧客満足につながることを肝に銘ずるべきだろう。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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