記事のポイント
- ローソンと武田薬品がIBD患者が楽しめるアレンジレシピの募集を始めた
- 両社がIBD患者向けにコラボ企画を行うのは昨年に続き2回目となる
- 応募されたレシピを審査し、入賞レシピは9月頃に両社のHPで公開する
ローソンと武田薬品工業はこのほど、IBD(炎症性腸疾患)患者向けの、コンビニ販売商品を使ったアレンジレシピの募集を始めた。両社がIBD患者向けにコラボするのは昨年に続き2回目となる。応募されたレシピは「栄養」や「楽しさ」、「手軽さ」を基準に審査する。入賞したレシピは9月頃に両社のHPなどで公開する。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

IBDとは、潰瘍性大腸炎やクローン病といった腸管に炎症が生じる疾患のことで、多くの患者が下痢や血便、腹痛、発熱などに悩まされる。武田薬品の調査では、脂質制限が必要で食べられるものが限られる、コンビニの食品でも揚げ物やお弁当を我慢している、といったことがわかっている。
今回のプロジェクトでは、そういった患者の食の悩みに寄り添ったものになる。「IBD患者さんの『いま食べたい!』を叶える」をテーマに、ローソンの商品を使ってIBD患者さんのための簡単・時短レシピを募集する。
応募条件には、IBD患者の負担を考慮して脂質や食物繊維の多い食材、香辛料などの刺激物や乳製品を控えるよう求める。また「時短・簡単」に沿って、調理時間を10分以内を目安にしたり、難しい調理技術を必要としないことなども条件にいれる。
応募されたレシピは、医師や管理栄養士、患者会の代表、患者などの5名が審査した上で5品を選ぶ。これらは管理栄養士と料理研究家による監修を経たうえで、9月頃に両社のHPなどでレシピを公表する。また審査を経て決まった上位4レシピは、公式SNS上で一般投票を行い、グランプリを決める。
レシピの応募は専用のフォームから、6月12日まで受け付けている。