記事のポイント
- オルタナと一般社団法人サステナ経営協会は関西初の第1回「サステナブル★セレクションEXPO」を開催した。
- サラヤやワイ・ヨットなどサステナブルな製品・サービスを扱う企業・組織が出展した。
- セミナーではオムロングループの立石郁雄ヒューマンルネッサンス研究所社長が「SINIC(サイニック)理論」について語った。
オルタナと一般社団法人サステナ経営協会は6月28~29日に京都市内で「第1回サステナブル★セレクションEXPO 2024 in 京都」を開催した。同時開催の「第1回オーガニックライフスタイルEXPO West in 京都 2024」と合わせて2日間で7971人が来場した。(オルタナ総研)
サステナブル★セレクションとは、オルタナと一般社団法人サステナ経営協会がサステナブルな理念と手法で開発された製品・サービスを選定し推奨する仕組みだ。2020年に創設し、これまで一つ星197件、二つ星53件、三つ星28件を選定した。
EXPOにはサラヤやワイ・ヨットなど13社が出展し、サステナブルな製品・サービスを展示販売した。BtoB、BtoC向けの展示販売商談会で、一般消費者や業界関係者など幅広い層の来場者が訪れた。
28日はEXPO内で「未来から選ばれる企業」:社会課題起点のビジネス創出―サステナブル★セレクションWESTパネルディスカッション―を開催した。
第1部では、サステナブル★セレクションの選定企業である大栗紙工、サラヤ、ワイ・ヨットの3社が選定製品の開発ストーリーや製品のサステナブルなポイント、組織の取り組みを紹介した。
第2部では、ヒューマンルネッサンス研究所(オムロングループ)の立石郁雄社長、山陽製紙の原田千秋・専務取締役が登壇した。
立石社長はオムロンの経営の羅針盤でもある「SINIC(サイニック)理論」を紹介した。これは1970年に創業者の立石一真氏らが発表した未来予測理論である。同社はこれまで「SINIC理論」で社会の変化を予測し、事業を通じて新しい社会の創造に取り組んできた。立石社長は「2025年から始まるとされる『自律社会』、その後の『自然社会』に向けて、企業は『未来から選ばれる企業』になるためにマーケットを創造していく必要がある」と訴えた。
山陽製紙は、不要になったコピー用紙を再生紙にアップサイクルする「PELP!(ペルプ)」を展開する。同社はPELP!の会員企業をつなぐミーティングを定期的に開催する。「そこでは企業同士の新たな連携も生まれ、同じ志をもった企業の輪を広げている」と原田専務は話した。
セミナーのアーカイブ動画
10月3~5日は、東京都立産業貿易センター浜松町館で「第2回サステナブル★セレクション EXPO 2024 in 東京」を開催する。国内最大級のオーガニックの祭典「オーガニックライフスタイルEXPO」と同時開催だ。4日にはEXPO内でサステナブル★セレクション2024の二つ星・三つ星表彰式を行う。
サステナブル★セレクションEXPO in 東京 公式サイト
サステナブル★セレクション 選定一覧