オルタナ78号「CSR48presents CSRトピックス」38「総監督のつぶやき」
この9月に終了したNHK朝ドラ「虎に翼」は、 女性として日本で初めて弁護士・裁判官になった 三淵嘉子(みぶち・よしこ)をモデルにした物語です。番組出演・製作者の男女比を 50:50 に近づけるプ ロジェクトでもあるのだとか。
遂に弁護士への道を開いた主人公・寅子(ともこ) に、記者から「日本で一番優秀なご婦人だ」と言 われた時のセリフが痛快でした。
「志半ばで諦めた友、そもそも学ぶことが出来な かったり、その選択肢があることすら知らなかっ たご婦人方がいる…私達、すごく怒っているんで す。(中略 ) 生い立ちや信念や格好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社 会になることを、私は心から願います。いや、みんなでしませんか。しましょうよ」
怒りに任せて時代や環境のせいにすることは容易いけれど、彼女は社会をみんなで変えよう!と 呼びかけました。その姿に、清々しさを感じ、朝 から勇気をもらった気がしたのです。
他にも、夫婦別姓をはじめ法的婚姻関係の意味、 マイノリティ、男らしさとは、など令和でも活発に議論されていることを、昭和の時代設定に入れ込んでいるのが「80 年経ってもまだそこにいるの」 と問われているようで、考えさせられるのです。
Z 世代の次はα世代です。彼らの時代になっても 同じ議論をし続けているのでしょうか。「そんな時代もあったのね」と言われる時代にしませんか。 しましょうよ。(CSR48・太田康子)