「虎に翼」の時代から80年を経た今、思うこと

オルタナ78号「CSR48presents CSRトピックス」38「総監督のつぶやき」

日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中118位

この9月に終了したNHK朝ドラ「虎に翼」は、 女性として日本で初めて弁護士・裁判官になった 三淵嘉子(みぶち・よしこ)をモデルにした物語です。番組出演・製作者の男女比を 50:50 に近づけるプ ロジェクトでもあるのだとか。

遂に弁護士への道を開いた主人公・寅子(ともこ) に、記者から「日本で一番優秀なご婦人だ」と言 われた時のセリフが痛快でした。

「志半ばで諦めた友、そもそも学ぶことが出来な かったり、その選択肢があることすら知らなかっ たご婦人方がいる…私達、すごく怒っているんで す。(中略 ) 生い立ちや信念や格好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社 会になることを、私は心から願います。いや、みんなでしませんか。しましょうよ」

怒りに任せて時代や環境のせいにすることは容易いけれど、彼女は社会をみんなで変えよう!と 呼びかけました。その姿に、清々しさを感じ、朝 から勇気をもらった気がしたのです。

他にも、夫婦別姓をはじめ法的婚姻関係の意味、 マイノリティ、男らしさとは、など令和でも活発に議論されていることを、昭和の時代設定に入れ込んでいるのが「80 年経ってもまだそこにいるの」 と問われているようで、考えさせられるのです。

Z 世代の次はα世代です。彼らの時代になっても 同じ議論をし続けているのでしょうか。「そんな時代もあったのね」と言われる時代にしませんか。 しましょうよ。(CSR48・太田康子)

「CSR48」は、企業のCSR担当者を中心に「CSRに関心のある女子たち」が集まったグループ。「CSRをもっと身近に」をミッションに、勉強会やイベントを実施する。⽬指すのはサステナブルな社会と、女性のエンパワーメントによって、利害や⽴場を超えて、より良い社会に向けたアクションをおこすこと。メンバーの所属は、商社、メーカー、ゼネコン、NPO法人などさまざま。 雑誌オルタナの連載の他、イベント登壇や4月はじまりのSDGsカレンダー発売など多彩に活動を広げる。オフィシャルブログ 執筆記事一覧

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キーワード: #オルタナ78号

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