いいレポート・ツールをつくるために【CSRコミュニケーションのこれから】

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市川 杉人(トッパン エディトリアル コミュニケーションズ株式会社)

トッパン エディトリアル コミュニケーションズは、主にCSRレポートや会社案内、パンフレットなどのコーポレートコミュニケーション(CC)ツールを制作する凸版印刷の子会社です。紙の印刷物やウェブサイトなどのCC ツールの企画から、原稿の作成、デザインなどを行っています。その中で私が担当しているのは、企画・原稿作成の分野です。

印刷物にかかわったことのある方以外はご存じないかもしれませんが、CSRレポートに限らず、こうしたCCツールは発行する企業だけでつくっているわけではありません。社外のデザイナーやコピーライターがデザインや原稿の一部をつくっており、それらも含めて原稿を社内でチェックし、修正などを経て、印刷会社で印刷し発行されるというのが一般的な流れです。つまり、CCツールの出来には制作会社も大きくかかわっているといえます。

そこで今回は、企業のCSR担当者に向けて、制作会社を上手く動かして、いいレポートをつくらせるにはどうすればいいかという話をします。CSRレポート以外のツール制作をされる際にもあてはまることがあると思いますので、どうぞ参考にしてください。

基本的すぎてあまりいわれないこと

「いいレポート」といった時、何が良ければいいレポートなのかは、百人百様、さまざまな評価基準があります。どんな評価がいいのかはさておき、紙の冊子でもウェブサイトでもいいものをつくるために必要なものがいくつかあります。

そのうち最も重要なのが「やる気」です。まず、ツールをつくろうとする企業の担当者に「やる気」がなければ始まりません。たまたま配属されて担当になったので仕方なく――ではもう終わっています。きっかけはともかく、やるからにはいいものをつくりたい、そしてそれは自分がつくるのだという「自分ごと」としてのやる気が重要です。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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