記事のポイント
- ドールが、廃棄するバナナを炭にした「バナナ炭」の販売を開始した
- 規格外バナナの廃棄削減を目的とする「もったいないバナナプロジェクト」の一環だ
- キャンプやバーベキューの炭として使え、土壌改良剤や脱臭調質剤にも活用していく
ドール(東京・中央)がこのほど、廃棄するバナナを炭にした「バナナ炭」の販売を開始した。同社が規格外バナナの廃棄削減を目的に展開する「もったいないバナナプロジェクト」の一環だ。キャンプやバーベキューの炭として使えるほか、土壌改良剤や脱臭調質剤にも活用していく考えだ。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子)

「もったいないバナナプロジェクト」は、ドールが2021年から始めたフードロス削減の取り組みだ。
これまでに、規格外のバナナをパウダーやピューレに加工し、ドリンクや菓子などの原料に活用するなどして、廃棄を減らしてきた。この「もったいないバナナプロジェクト」には、50社以上の企業が賛同し、バナナ以外のフルーツにも「もったいない」の取り組みは広がる。
「バナナ炭」は、生産地のフィリピンで、規格外のバナナを炭に加工したものだ。ドール・フィリピンでは、規格外のバナナを炭化させ、土壌改良に活用しており、そこから「バナナ炭」の開発を着想したという。
バナナの形のまま「炭」になっているユニークさに加え、一般的に流通している炭と比べて軽く、着火が早いのも特徴だ。第一弾として「メルカリShops」で数量限定での販売を開始し、予定数がなくなり次第、販売を終了する。