規格外の「もったいないバナナ」を活用したバナナ炭が誕生

記事のポイント


  1. ドールが、廃棄するバナナを炭にした「バナナ炭」の販売を開始した
  2. 規格外バナナの廃棄削減を目的とする「もったいないバナナプロジェクト」の一環だ
  3. キャンプやバーベキューの炭として使え、土壌改良剤や脱臭調質剤にも活用していく

ドール(東京・中央)がこのほど、廃棄するバナナを炭にした「バナナ炭」の販売を開始した。同社が規格外バナナの廃棄削減を目的に展開する「もったいないバナナプロジェクト」の一環だ。キャンプやバーベキューの炭として使えるほか、土壌改良剤や脱臭調質剤にも活用していく考えだ。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子)

ドールは「バナナ炭」を1箱(2kg)3300円(税込み)で販売する

「もったいないバナナプロジェクト」は、ドールが2021年から始めたフードロス削減の取り組みだ。

これまでに、規格外のバナナをパウダーやピューレに加工し、ドリンクや菓子などの原料に活用するなどして、廃棄を減らしてきた。この「もったいないバナナプロジェクト」には、50社以上の企業が賛同し、バナナ以外のフルーツにも「もったいない」の取り組みは広がる。

「バナナ炭」は、生産地のフィリピンで、規格外のバナナを炭に加工したものだ。ドール・フィリピンでは、規格外のバナナを炭化させ、土壌改良に活用しており、そこから「バナナ炭」の開発を着想したという。

バナナの形のまま「炭」になっているユニークさに加え、一般的に流通している炭と比べて軽く、着火が早いのも特徴だ。第一弾として「メルカリShops」で数量限定での販売を開始し、予定数がなくなり次第、販売を終了する。

北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

オルタナ輪番編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部、2024年1月からオルタナ副編集長。

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キーワード: #フードロス

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