環境省、生物多様性の状況をマップで「見える化」へ

記事のポイント


  1. 環境省はこのほど生物多様性の状況をマップ上で「見える化」した
  2. 専用サイトでは全国の優先保護地域などをマッピングした
  3. 企業が生物多様性に関する情報開示を行う際の参考になる

環境省はこのほど日本国内の生物多様性の状況をマップ上で「見える化」した専用サイトを立ち上げた。同サイトでは、全国の優先保護地域や生物多様性の保全上、効果的な場所をマッピングした。企業が生物多様性に関する情報開示を行う際の参考になる。(オルタナ輪番編集長=池田 真隆)

生物多様性の保全上、効果的な場所を視覚的に把握しやすくした

環境省が立ち上げたサイトの名称は、「生物多様性『見える化』マップ」だ。生物多様性に関する情報をまとめたポータルサイトと位置付けた。現在は試験運用中だが、今後はコンテンツを拡充して本格運用を行う予定だ。

同サイトでは、鳥獣保護区など全国の優先保護地域や里山などの生物多様性の保全上、効果的な場所をマッピングした。同サイトでは、一目で分かりやすくマッピングしているので、企業が生物多様性に配慮した活動を行う際の参考になる。

同サイトでは、環境省が「自然共生サイト」に認定した区域の検索もできる。自然共生サイトとは、環境省がお墨付きを与えた生物多様性の保全に貢献するエリアを指す。

環境省は、企業などが管理・所有する森などを生物多様性の保全に貢献するエリアとして認定した。この取り組みは、政府が2030年までに目指す目標「30by30」の一環だ。同目標では、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系の保全区域にすることを目指す。

生物多様性『見える化』マップ

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #生物多様性

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