記事のポイント
- 企業とNPOをつなぐプラットフォーム「OSUSO(おすそ)」
- このほどグッドガバナンス認証を取り入れた
- 信頼性を「見える化」し、寄付の流通額を増やすのが狙いだ
寄付を促す仕組みづくりを手掛けるUSTUS(アスタス、東京・新宿)はこのほど、企業とNPOをつなぐプラットフォーム「OSUSO(おすそ)」で、NPOの組織評価制度を導入した。連携するNPO/NGOの審査に、日本非営利組織評価センター(JCNE、東京・港)のグッドガバナンス認証を取り入れる。信頼性を「見える化」し、寄付の流通額を増やすのが狙いだ。(オルタナ副編集長=吉田広子)
アスタスの新田拓真CEOは、宮城県石巻市出身で、東日本大震災の被災者が互いに物資を持ち寄り支え合う光景を目にし、「おすそ分け」に着目したプラットフォームを立ち上げた。
2023年3月にサービスを開始した「OSUSO」は、社会課題を解決したい企業と、支援を必要としているNPO/NGOをつなぐサービスだ。約200の賛同企業・団体とパートナーシップを結び、余ったもの、使わないもの、利益の一部などを集め、支援を必要としている団体などに提供する。
JCNEは、非営利組織の評価を行うことで信頼できる組織の情報を広く社会に発信することを目指し、グッドガバナンス認証制度を始めた。過去にJCNEの評価・認証を受けたことがある団体はOSUSOの登録審査が免除される。信頼性を「見える化」し、寄付の流通額を増やすことを目指す。