記事のポイント
- 経産省と東京証券取引所は5月14日、「SX銘柄2025」を公表した
- SXは「サステナビリティ・トランスフォーメーション」を意味する
- SX銘柄として、アシックスやKDDI、味の素など13社を選定した
経産省と東京証券取引所は5月14日、「SX銘柄2025」を公表した。SXは、「サステナビリティ・トランスフォーメーション」を意味する。経産省は、社会課題を踏まえ、中長期的な視点で価値向上を図る先進企業群を「SX銘柄」に選んだ。アシックスやKDDI、味の素など13社を選定した。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)
「SX」とは、気候変動や人権侵害など社会のサステナビリティ課題を踏まえて、経営戦略を組み直す取り組みだ。投資家などと中長期的な視点で建設的な対話を通じ、資本効率性を意識した経営への変革を目指す。
経産省がSXを打ち出した背景には、「株価純資産倍率(PBR)1倍割れ」の問題がある、PBRが1倍割れした国内企業の割合は、欧州や米国に比べて非常に高い。自己資本利益率(ROE)も、一定の改善をしてきたが、欧州や米国企業と比べて低い。
経産省としては、資本効率性を高めた経営に変革を促すため、SXを実現するためのフレームワーク(「価値協創ガイダンス2.0」)を策定した。このガイダンスに基づき、SXに取り組む企業の中から、先進企業群を「SX銘柄2025」として選定した。
経産省が「SX銘柄2025」として選んだのは、アシックスやKDDI、ソフトバンクなど13社。13社のうち、味の素、KDDI、第一三共、ダイキン工業、ブリヂストン、明治ホールディングスの6社は2年連続で選ばれた。
業種 | 銘柄コード | 企業名(50音順) |
---|---|---|
その他製品 | 7936 | 株式会社アシックス |
食料品 | 2802 | 味の素株式会社(2年連続) |
情報・通信業 | 9433 | KDDI株式会社(2年連続) |
情報・通信業 | 9434 | ソフトバンク株式会社 |
医薬品 | 4568 | 第一三共株式会社(2年連続) |
機械 | 6367 | ダイキン工業株式会社(2年連続) |
電気機器 | 6762 | TDK株式会社 |
食料品 | 2871 | 株式会社ニチレイ |
サービス業 | 2181 | パーソルホールディングス株式会社 |
ゴム製品 | 5108 | 株式会社ブリヂストン(2年連続) |
食料品 | 2269 | 明治ホールディングス株式会社(2年連続) |
小売業 | 7453 | 株式会社良品計画 |
化学 | 4004 | 株式会社レゾナック・ホールディングス |