記事のポイント
- 米デロイトが、「2025年Z世代・ミレニアル世代調査」を発表した
- 2030年には、世界の労働力の約74%をZ・ミレニアル世代が占める
- Z・ミレニアル世代の7割は、就職先選びで企業の環境への取り組みを重視する
グローバルなコンサルティング企業のデロイト(本社:米国ニューヨーク)は5月14日、「Z・ミレニアル世代調査」の2025年版を発表した。2030年には世界の労働力の74%を、Z・ミレニアル世代が占める中、Z・ミレニアル世代の7割は、就職先選びにおいて、企業の環境への取り組みを重視する。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子)

デロイトは、世界44ヵ国のZ世代(1995年~2005年生まれ)とミレニアル世代(1983年~1994年生まれ)の計2万3482人を対象に、「Z・ミレニアル世代調査」を実施した。
デロイトによると、2030年には世界の労働力の約74%をZ・ミレニアル世代が占めるという。今年の調査結果からは、Z・ミレニアル世代のキャリア選択や消費行動において、環境の要素が大きいことが明らかになった。
■環境重視は行動にも表れる
Z・ミレニアル世代の環境意識の高さは、その行動にも表れ始めている。
過去1年で、極端な異常気象を経験していないと答えたZ・ミレニアル世代は3割未満と、大多数が気候変動の影響を受けた。過去1か月以内に、環境への懸念を心配したことがあると回答したのは6割超と前年から増えた。
Z・ミレニアル世代の6割超は、環境を考慮したサステナブルな製品・サービスに、追加でお金を支払う用意があると回答した。また約4人に1人は、製品・サービスを購入する前に、その企業の環境ポリシーや環境への影響などを調べると回答した。
具体的な行動としては、Z世代の半数近くが、水の使用量を懸念し節水対策を講じているほか、4割近くがクルマの運転よりも、環境負荷の低い交通手段の利用に切り替えている。なお、クルマの購入に関しては、Z・ミレニアル世代のほぼ半数が、将来、EVまたはハイブリッド車を購入したいと回答した。
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