金融も「脱石炭」へ――日本のメガバンクにも大きな期待[土谷 和之]

バンクトラックの調査によれば 、2005年~2014年の10年間における世界の民間銀行から石炭関連企業への投融資実行額は3730億ユーロ(約50兆円)以上にも達しています。

日本の金融機関は、投融資額順で14位に三菱東京UFJ銀行、23位にみずほ銀行、26位に三井住友銀行がランクイン。3行合計の投融資額は約211億ユーロ(約2兆9,000億円)に上り、日本のメガバンクが負っている責任は決して小さくありません。先に述べたような「石炭産業への投融資回避」の取り組みが、日本も含む世界の金融業界の「トレンド」となる必要があります。

私がA SEED JAPANとして関わっているプロジェクト、フェア・ファイナンス・ガイド日本版(http://fairfinance.jp/)でもこのキャンペーンをサポートしており、日本語でキャンペーンの趣旨や署名方法を解説するサイトをアップしています。http://fairfinance.jp/news/2015/20150708/

このキャンペーンに賛同される方には、ぜひご署名頂ければと考えています。それが日本、さらには世界の金融機関に対するプレッシャーとなってゆくはずです。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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