記事のポイント
- 英国や欧州では、「ダブルマテリアリティ」の考え方が基本だ
- 財務マテリアリティだけに依拠する開示は、「時代遅れ」と見なされていた
- しかし、日本のSSBJの開示基準では、シングルマテリアリティに基づく
■欧州CSR最前線(54)
英国および欧州で、2025年4月、英国および欧州で 筆者は現地のGRI(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)などの機関や企業を訪ねた。EFRAG(欧州財務報告諮問グループ)などの機関や企業を訪ねた。英国および欧州では、企業に求められるサステナビリティ報告の在り方は、企業が社会や環境に与える影響そのもので「ダブルマテリアリティ」の考え方が基本となっている。財務マテリアリティだけに依拠する開示は、欧州や英国では「時代遅れ」と見なされていた。