■ピア・トゥ・ピアで広がるサステナブルな社会創造のチャンス

90億人時代への道は、拡大を続けるコネクテッドネス(相互接続状態)への道でもある。人と人、人と物理層、人とビッグ・データなど、あらゆる相互接続が進む中に、サステナブルな社会の創造を推し進めるチャンスを発見することができる。

マイクロファイナンスのキヴァは、グーグルやHPの社員にワンクリックで世界各地のプロジェクトに投資できるプラットフォームを提供し、身近さを武器に参加者数を伸ばしているところだ。

本文では触れなかったが、人の心を動かす「アート」の力にも話は及んだ。ブラジルで環境汚染への警鐘を鳴らす、ユニークなインスタレーションを続けているエデュアルド・サルール氏

本文では触れなかったが、人の心を動かす「アート」の力にも話は及んだ。ブラジルで環境汚染への警鐘を鳴らす、ユニークなインスタレーションを続けているエデュアルド・サルール氏

今年は、「現代奴隷」の問題も議論されたが、搾取される側に立たされる人たちが、サイバースペースを通じて企業側の担当者や消費者と直接つながることも可能になったことから、「サプライチェーン上の人道問題」にも新たなリアリティとストーリー、解決の糸口が生まれてくるであろう。

さらに前述のフォードは、ビッグ・データを活用して90億人時代のメガシティのインフラ問題に積極的に取り組む意向を示しているし、HPが人と物理層の相互接続状態の道を開拓すれば、省エネは全く新たな地平を迎えることになる。

リスクとチャンスを同時に見据え、激しい変化を乗り切りながら、効果や効率を最大限に引き出すような考え方や方法論が、マクロレベルでもミクロレベルでも、様々に提示された会議となった。

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