LGBTQファミリーが問いかける「多様な家族のあり方」

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記事のポイント


  1. 日本に暮らす4組の同性カップルを追ったドキュメンタリーが東京で公開
  2. 同性カップルの多くが、周囲からの偏見を懸念し、関係性を明かさずに暮らす
  3. LGBTQファミリーを通して、多様な家族のあり方を問いかける

日本に暮らす4組の同性カップルを追ったドキュメンタリー作品『ふたりのまま』が2025年9月20日、東京で公開される。同性婚が認められていない日本にも、「家族」として暮らす同性カップルは存在する。だが、その大多数が、差別や偏見を懸念し、関係性を明かさずに暮らしているのが実態だ。LGBTQファミリーを通して、多様な家族のあり方を問いかける。(エシカルライター=宮野かがり)

4組の同性カップルを追ったドキュメンタリー作品
『ふたりのまま』 
©一般社団法人こどまっぷ

このドキュメンタリーは、多様な同性カップルの日常に静かに寄り添う。長年不妊治療に取り組むカップルや、子どもを持つシングルマザーとその同性パートナーがステップファミリーとして暮らす様子などだ。

まもなく成人を迎える娘が同性カップルの親への思いを語る場面や、国会で審議中の特定生殖補助医療法案※を背景に、不妊治療に不安を抱える当事者の姿も映し出されている。

※第三者からの提供精子を使った生殖補助医療を受けられる対象を婚姻している夫婦のみに限る法案。出自を知る権利の弱さや法律婚以外の子どもを望む人々を排除する懸念が指摘される。

長年LGBTQ当事者の支援に携わり、自身も同性パートナーと子育てをする長村さと子監督は「作品を通し見えづらい声や関係性を可視化したい」と話す。LGBTQファミリーを通して、多様な家族のあり方を問いかける作品だ。

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公式サイト:https://kodomap.org/futarinomama/

miyano

宮野 かがり(エシカルライター)

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通し世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、エシカル・サステナブルライターとして活動。都会からはじめるエシカル&ゆるべジ生活を実践。

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