10月11日の「国際カミングアウトデー」に合わせて、米ピュー・リサーチ・センターがカミングアウトに関する最新調査を公表した。報告書によると、米国では、LGBTQ成人の96%が「誰かにカミングアウトしている」と回答した。一方で、カミングアウトの範囲には差があることが分かった。(オルタナ輪番編集長=吉田広子)
米国の成人のうち8%がLGBTQだと自認し、その96%が「少なくとも1人には自分の性的指向や性自認を伝えた」と答えた。「まだ誰にも話していない人」は3%にとどまった。
一方で、カミングアウトの範囲には差があることが分かった。「親族に話していない」人が32%、「職場で話していない」人が25%、「親に話していない」人が23%だった。バイセクシュアルの人の約3分の1は、親に伝えていないとしている。
社会全体の受容度については、「レズビアンやゲイは受け入れられている」との回答が61%、「バイセクシュアル」が52%に対し、「トランスジェンダー」「ノンバイナリー」はそれぞれ13%と14%にとどまった。性の多様性への理解には、依然として大きな隔たりがあることが浮き彫りになっている。