食品ロスを減らすフードバンクに求められるマニュアルとは[CSR48・八幡 絢子]

■フードバンクの意義
このような状況の解決策のひとつがフードバンクである。フードバンクはただ食品を右から左へ流すわけではなく、食料支援を必要としている方々の現状を調査した上で、供給者にも受給者にもメリットが出るように仲介している。

セカンドハーベスト名古屋の山内大輔氏によると、同団体では市町村と連携し、役所の相談窓口に来た貧困世帯の方に窓口を通じて3週間分の食料を詰め合わせたセットをお渡ししている。その際、窓口の担当者がどのような世帯なのか、どういうものを入れたら喜ばれるのかをセカンドハーベスト名古屋の担当者とともに考えるそうだ。フードバンクは食品ロスの解決と一緒に支援を受ける方の気持ちに寄り添った活動を行っている。

■寄贈者、受益者双方に向けたマニュアル
今回のセミナーで提案された「フードバンクマニュアル」について説明したい。このマニュアルはフードバンクの導入を検討している人や機関、フードバンクに食品を提供する食品メーカー、食品を受け取る受益者など、様々な視点で記載されている。

「CSR48」は、企業のCSR担当者を中心に「CSRに関心のある女子たち」が集まったグループ。「CSRをもっと身近に」をミッションに、勉強会やイベントを実施する。⽬指すのはサステナブルな社会と、女性のエンパワーメントによって、利害や⽴場を超えて、より良い社会に向けたアクションをおこすこと。メンバーの所属は、商社、メーカー、ゼネコン、NPO法人などさまざま。 雑誌オルタナの連載の他、イベント登壇や4月はじまりのSDGsカレンダー発売など多彩に活動を広げる。オフィシャルブログ 執筆記事一覧

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