AIに理解できない「無意識の悪魔」(田口ランディ)

■雑誌オルタナ85号:エゴからエコへ(85)

「オラクルカード」の解説をすべてAIに読み込ませ、AIにカードリーディングをさせている、と友人が言う。面白そうなので、AIの占いを受けてみた。

「何を聞きたいですか」と問われたので「私がいまだ気づいていない潜在意識下のビジネスチャンスを教えてほしい」とお願いし、マニュアル通りにカードを切り、五枚を引いた。

だが、出たカードを読み込んだAIが提示してきた答えはありきたりでつまらない。しかも私がすでに取り組んでいるものばかり。

「これさあ、全部、実践しているよ」と答えるとAIは「あなたには新しく取り組むべき課題はなく、いまやっていることをしっかり進めていけばうまくいきます」との答え。

うーむ。やはり、と思った。

AIは企業にコンプライアンスされた電子巫女。意識の補助はできるが、無意識的飛躍をAIの土俵には乗せられないのかもしれない。

有料会員限定コンテンツ

こちらのコンテンツをご覧いただくには

有料会員登録が必要です。

taguchi_randy

田口 ランディ(作家)

作家 東京生まれ。 近刊は地下鉄サリン事件実行犯で昨年に死刑執行された林泰男との14年間の文通・交流をもとに描いた私小説「逆さに吊るされた男」(河出書房新社)

執筆記事一覧
キーワード: #オルタナ85号

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。