米国のNGOやNPOは、政府からの支援が減少しつつある一方で、企業とNPOが「コラボレーションする時代」を迎えた。パートナーとしてお互いWin-Winの関係を築ける活動を促しているのだ。スタンフォード大学が発行する、「ソーシャルイノベーションレビュー」に寄稿したNPOのマーケティング専門家ピーター・パネペント氏は、こうしたNPOの活動を「NPOコラボレーション2.0」と呼んでいる。(寺町 幸枝)
日本発の製薬会社エーザイの米国拠点であるエーザイ・インクは、全米で最も歴史があり、最大規模のシニア向けの栄養プログラムを運営している「ミールズオンウィールズアメリカ」を支援することで、ガン患者に対して、退院後の食事サービスを提供する。
ソーシャルイノベーションレビュー誌によれば、エーザイは「ヒューマンヘルスケア」というミッションの具体的なアプローチとして、パーソナルケアという考え方を持ち、このプログラムを通じて、従業員が実際に患者との交流を持つ機会を生み出す。
彼らの毎日の仕事が、実際に患者の生活にどのように影響を与えているか、直に知る機会は、自分たちの仕事の重要さを認識するためにも非常に役立っているという。
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