三井造船は9月29日、日本風力開発のグループ会社であるイオスエンジニアリング&サービスに、日本初となる風力発電設備の訓練施設である「風力発電トレーニングセンター」を引き渡したと発表した。三井造船がJA三井リースから受注したもので、発電用風車のメンテナンス要員の養成に使う。
風力発電トレーニングセンターは青森県六ヶ所村に建設。発電用風車のメンテナンスは地上数十メートルの「ナセル」と呼ばれる設備の中で行われるが、従来はメンテナンス要員の養成は代表を海外に派遣して行われていた。
現在国内には発電用風車が約1700基稼動しており、同センターの開設によって風力発電設備の設置拡大に対応するだけでなく、メンテナンス要員の養成や技術向上にも役立つとみられる。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年10月4日