フィンドホーンの今

エゴからエコへ No.54

現在9月1日土曜日。スコットランドのフィンドホーン・ファンデーションが運営するクルーニー・ヒルに滞在している。スピリチュアリティに興味のある方なら一度くらいはフィンドホーンという地名を聞いたことがあるだろう。ここはいわゆる「コミュニティー」。

フィンドホーン・ファンデーションが運営するクルーニー・ヒルで

1962年、海風の強い不毛の荒れ地に3人の入植者がやって来る。彼らは「ここに住みなさい」という神の掲示を受けて小さなキャラバンで共同生活を始める。瞑想を通して、植物の精霊とコネクトし、植物の育て方を自然から教えられ、今や、巨大なキャベツやカボチャの産地として有名だ。

パークと呼ばれるエリアでは下水処理も植物の浄化力によるバイオシステムで行い、自然を真似てリサイクルしていく、いわゆるエコビレッジの世界的なモデルだ。

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田口 ランディ(作家)

作家 東京生まれ。 近刊は地下鉄サリン事件実行犯で昨年に死刑執行された林泰男との14年間の文通・交流をもとに描いた私小説「逆さに吊るされた男」(河出書房新社)

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