例えば、東京電力エナジーパートナー(東電EP)が販売する「アクアプレミアム」という電力商品があります。これは東電グループが所有する大規模水力を電源とした特別プランとして販売、企業はこのプランに切り替えると水力発電による電気を購入したことになり、ユーザー企業にとって電力由来のCO₂排出量をゼロにできるというものです。
しかし、このアクアプレミアムの利用には注意が必要です。アクアプレミアムはその名の通り、通常プランにkWh 当たり4〜5円の「プレミアム」を通常の電気料金に上乗せして販売しています。
東電EPは、そのホームページで「本プランにより得られた『売り上げの一部』を、設備改良による高効率化や水源涵養林の育成など水力電源の維持・拡大へ活用することで、環境に配慮した事業活動を実施し、国のエネルギー・環境政策を踏まえた地球温暖化対策に取り組んでいく」と宣言しています。
ところが、同グループは原子力や石炭火力発電所も所有しており、「プレミアム」によって得られた追加利益がそれらの運営に充てられる可能性はゼロではありません。
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