オルタナ
「サステナ経営」の潮流を捉える
◆オルタナ本誌 連載「人と魚の明日のために」(57号)から
竿の先に付いたカンテラの光が、打ち寄せる波にゆらゆらと揺れる。海岸線に一列になった男たちは、腰まで水につかり、手に持った網を打ち寄せる波の中に打ち込む。
「今日はあんまり採れていない」と言いながら一人が見せてくれた網の中には、プラスチックごみに混じって、長さ5センチメートルほどの、細長く透明な魚がうごめいていた。インドネシアのジャワ島南西部で、近年、盛んになっているシラスウナギ漁を取材する機会があった。
記者(共同通信社)。1959年、東京生まれ。東京 大学文学部卒。現在、共同通信社編集委員兼論説委員。環境と開発、エネルギーな どの問題を長く取材。著書に『ウナギ 地球 環境を語る魚』(岩波新書)など。2020年8月からオルタナ論説委員。
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