サステナブル活動の柱であるミツバチの保護活動
農業・養蜂家とは10年契約で安定した原材料調達を図っているが、生物多様性への取り組みは地球全体のエコシステム(生態系)を大事にする観点でも必要だ。ミツバチは、同社のエンブレムであると同時に製品の重要な原材料でもある。製品には天然由来の素材を多く使用しており、自然がもたらす資源が枯渇することは同社の存続に関わる。
2011年からミツバチの研究機関とパートナーシップを締結し、2017年には専門家を集め情報共有や課題解決を議論する「Bee University(ミツバチの大学)」を設立。2018年から8から10歳の小学生向けに「Bee School(ミツバチの学校)」を開催し、ミツバチの保護や地球環境についての理解・啓発プログラムを展開している。
日本でも、日本の在来種である二ホンミツバチの保護活動の支援を始める。保護、増殖の促進などをしている研究団体・日本在来種みつばちの会(岩手県盛岡市)と連携し、本社が取り組んでいる「Bee School」を2020年から開始する。
日本ゲランの木村美也子社長は、「消費者は企業の姿勢に注意を向けていると感じている。ゲランはラグジュアリーブランドであり、高価格帯ではあるがその価格には意味がある。企業としてどういう存在意義を持って活動しているのかしっかり伝えていくことが大事」とコメントした。