千葉商科大学が再生可能エネルギーに取り組む理由

千葉商科大学は今年1月に「自然エネルギー100%大学」を達成した。同校の消費電力と、所有するメガソーラー・野田発電所などの発電量とを同量にする試みだ。その背景を原科幸彦学長に聞いた。(オルタナ編集委員・高馬卓史)

千葉商科大学のメガソーラー・野田発電所

千葉商科大学は2014年、大学単体としては日本一大きいメガソーラー発電所(設置時のパネル容量2.45MW)を千葉県野田市の同校所有地に設置し、発電を開始した。

2017年には校舎内の照明をすべてLED化するなど、年間消費電力を約100万kWh削減することに成功。2018年には、野田市の発電所の太陽光パネルを2.88MWに増設、年間発電量を約365万kWhまで増やし、今年1月に「自然エネルギー100%大学」を達成した。

なぜ、大学という教育機関が、再生可能エネルギーへの転換に実践的に取り組むのだろうか。

同校の原科幸彦学長は、「本学の卒業生は、民間企業に勤めると経営者になることが多いのです。そういう学生たちに地球環境を考える人間になってもらえば社会が変わる。そのためには、言葉だけではなく、実際に示すことが重要なのです」と力を込めた。

■努力すれば自然エネルギー100%は可能だと実証

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高馬 卓史

1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。総合情報誌『選択』編集長を経て、独立。現在は、CSR、ソーシャルビジネス、コミュニティ・デザインなどをフォロー中。執筆記事一覧

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