ここで石川氏への一連の報道を振り返る。初報が出たのは3月4日夜、翌日の5日には同社は、「2018年12月13日に開催された弊社臨時査問会では、石川によるセクハラの事実は認められず、処分はありませんでした」と会社サイトに掲載し、石川氏本人のコメントも載せた。

しかし、報道は収まらず、その責任を取る形で6日、石川氏は代表取締役社長の辞任を申し出た。新社長には、専務取締役兼COO 営業統括本部長だった立花隆央氏が就任した。現在、石川氏は自身のツイッターアカウントのプロフィール欄に、「ストライプインターナショナルオーナー」と記載している。

石川康晴氏

「10年後の自分を好きでいられなくなる」

取材では、まず5月1日というタイミングで情報を発信した意図を聞いた。二宮さんは、「会社としては、セクハラはなかったと判断した。そのことに対して、新たなファクトを追究して、真実を明らかにしたいというよりも、しっかり消化しないで、うやむやのままで終わりたくないという思いが強かった」と明かした。

長期化するコロナ禍で様々な業界で経営危機に陥っている会社は多い。「このままの状態で、コロナ収束後に、力を合わせて一緒に戦っていける仲間ができるのか。それに、SDGsやダイバーシティに取り組んできた者として、ここでだんまりを決め込んでしまっては、5年後10年後に自分を好きでいられなくなると思った」

そして、スタッフへの思いを口にする。「モヤモヤを抱えたままあの子たちには働いてほしくない」と強調した。

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