免疫力を上げる食生活とは(KIYO)

■オルタナ本誌60号 KIYOの哲学 考察編から

私たちの体には「免疫」という機能が備わっている。免疫が十全に働いていれば、疾病に陥る確率は低くなるが、分かっていることは意外と少ない。

第一に免疫とは何ぞや、という問いに対する答えは、自己と非自己を分ける装置である。例えば非自己である細菌やウイルスは自然界に無数に存在し、日常的には私たちと共生している。

だから、私たちの体内に侵入してこなければ、私たちはそれらに対して寛容だが、体内に侵入しようとすると免疫が働いて、非自己を排除し、自己を守るために、それらを殺してしまう。

何らかの理由で免疫力が低下している場合には、殺しきれないこともあり、細菌やウイルスが体内で培養されてしまうと、私たちの体は次の段階の新たな戦いを繰り広げることとなる。その戦いに勝てば健康を取り戻すが、負ければ場合によっては死に至ることもある。

免疫力を低下させてしまう原因の一つは、生活習慣病などの慢性疾患だ。

細菌に関しては、それを撲滅するための薬剤が開発されてきたのだが、ウイルスに関しては無力に等しく、特効薬もなければ、開発されているワクチンも限られていることが多い。

*この続きは雑誌「オルタナ」60号(第一特集「循環経済(サーキュラーエコノミー)はR(リサイクル)よりもR(リデュース)」、3月30日発売)に掲載しています。

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KIYO (南清貴)

KIYO(南清貴) 一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事 食事の大切さを提唱し家庭料理のシステム化の普及に取り組んでいる。著書『行ってはいけない外食【10万部突破】』(三笠書房)、『究極の食』(講談社)等多数。最新刊『大切な人に食べさせたくないもの食べてほしくないもの』(ワニプラス)。

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