プラと端切れをTシャツに再生(フランス)

■オルタナ本誌61号 「世界のソーシャルビジネス 欧州編 フランス」 から

プラスチックボトルと繊維産業から出る布の切れ端をリサイクルして、Tシャツや靴下を製造するビジネスがフランスで生まれた。素材の95%がリサイクルされたものだ。仏国産なので、工場から消費者の元に届くまでの距離は通常の衣類の10分の1で済み、カーボンフットプリントも少ない。(在パリ編集委員=羽生 のり子)

男女トレーナー(約9600円)©Éric Monnier/Polytesse

この事業を手掛けるポリテス社は、クレマン・ペルティエ氏(28)が1年の準備期間を経て2020年1月に設立した。社名は「礼儀」を意味する仏語と同じ発音の造語で、「ポリ」にはプラスチックの意味も込めた。

ペルティエ氏は聴覚機器店3店を統括するマネージャーだったが、燃え尽き症候群になり、仕事を辞めた。そして地球と人のために仕事したいと考え、長年の夢だった衣類のブランドを立ち上げた。

ポリテスが展開するTシャツ、トレーナー、靴下は赤、青、白の3色。リサイクルされる前のプラスチックボトルの色だ。プラスチックを色別にリサイクルする業者から、粉々になったプラスチックを仕入れる。これにコットンの切れ端を粉砕したものを混ぜ、溶かして糸状にし、編んでジャージー素材にする。
型紙製作、製糸、ジャージー製造、縫製、梱包は、仏北部・中部などにある25の小さな工場に委託する。障がい者を雇う工場や伝統技術を保ち続ける工場を選んだ。

100回使えるリユース包材

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