■世界のソーシャルビジネス アジア・オセアニア編 日本
一人ひとりの購買行動が、社会に影響を与えているのだと気付いてほしい。商品の背景を知り、未来を変える旅に一緒に行きませんか――。10代で「エシカル(倫理的)」に出会い、就職・結婚・出産を経た女性が、マーケティングのスキルを活かして、世界から9ブランドを集めたECサイトのセレクトショップをオープンした。(松島 香織)

2013年4月、バングラデシュ・ダッカにある縫製工場「ラナ・プラザ」が倒壊し、多くの犠牲者が出た。
これらの工場に縫製を依頼していたのは、欧米の大手小売・アパレル企業で、エシカルファッションが注目されるきっかけとなった。
世界各国で洋服の生産背景を見直そうという動きが起きたが、実際にどこでエシカルファッションを買うことができるのか。海外では多くのエシカルブランドがあるが、日本で扱っているショップやサイトは少なく、自分がほしいと思うデザインやテイストを探す選択肢が限られてしまう。
そこに着目したのが、「A Scenery Beyond..(シナリー ビヨンド)」の間瀬千里代表だ。消費者がほしいから買う、素敵だから売れる、という純粋な購買欲求をベースにした「エシカルチョイス」をコンセプトに、ECサイトのセレクトショップを立ち上げた。

グローバル企業の抑止力に
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