カルフール部長とのやり取りは下記の通り。
――カルフールのビオセボン買収で何が変わるのですか。
買収の対象になったのはフランス国内のビオセボンだけで、日本のビオセボンは含まれていません。フランスにビオセボンという会社はもう存在しませんが、日本でビオセボンとイオンが共同出資して作った会社は法的に存在し続けています。
――イオンによるビオセボンへの出資はどうなったのですか。
イオンがフランスのビオセボンに出資した19.9%の相当額の出資金は、今回の企業破たん(会社更生法)の過程で失わました。
――日本でイオンがビオセボンを展開し続けることへの影響は。
買収時にカルフールがビオセボンのロゴなどの知的所有権も取得したので、本来ならばカルフールの承諾がなければビオセボンの商号を使い続けることはできません。しかし、話し合いはこれからなので、その間、日本での営業は続くでしょう。
――今後に向けてカルフールはイオンと協議するのですか。
これらのことを解決するため、ここ数週間のうちにイオンと協議する予定です。フランスからかなり商品を仕入れていたと思いますが、まだ実態を把握していません。そのため、今後のことはイオン、カルフール、ビオセボン旧経営陣(日本進出に関わっていた創業者ブリソー氏とシュラキ元社長)の3者で話し合うことになるでしょう。