EU(欧州連合)はこのほど、野菜、果樹に使われる農薬(殺菌剤)のマンゼブを2021年1月31日以降、禁止することを決めた。マンゼブは2019年、欧州食品安全機関(EFSA)が、ヒトの内分泌かく乱作用などがあることから、EUでは認可すべきでないとの意見書を出していた。マンゼブは、日本でもきゅうり、リンゴなどの栽培で広く使われている。(在パリ編集委員・羽生のり子)

EUは2月から野菜・果樹向けの農薬「マンゼブ」を禁止した

マンゼブは国際名称(ISO名)をマンコゼブという、ジオカーバメート系農薬だ。フランスでは2018年の使用量第4位の農薬(1位はグリホサート)で、主にジャガイモに使われる。

日本では、ぶどう、りんご、なし、柿、柑橘類、スイカ、メロン、キャベツ、玉ねぎ、トマト、きゅうり、小豆、テンサイ、ジャガイモと広範囲に使われている。

米国は1992年に、効用よりリスクが大きいとしてニンジン、セロリなど11種の作物に使用を禁止した。しかし甲状腺ガンなどを起こす疑いがあるにもかからわず、いまだにトマトなど多くの作物に使用を許可している。

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