「スマート林業」よりも先にすべきこと

【連載】「森を守れ」が森を殺す

林業で近頃流行りのキーワードは、スマート林業である。これはGIS(地理空間情報)やICT(情報通信技術)、さらにAI(人工知能)といった先端科学技術を活用することで生産性を向上させるとともに、従事者の労働環境の改善につなげる次世代の林業である。

具体的には、レーザーで山にある木の1木1本のデータを一瞬で計測する、ドローンで測量して作業道ルートを自動的に設計する、原木の質(曲がりや強度、密度など)を伐採時に計測する、無人木材運搬機で労力も減らして生産性を上げるなどさまざまな目標が掲げられて技術開発が行われている。

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田中 淳夫(森林ジャーナリスト)

森林ジャーナリスト。1959年生まれ。主に森林・林業・山村をテーマに執筆活動を続ける。著書に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)『鹿と日本人』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(ともに新泉社)『獣害列島』(イースト新書)などがある。

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キーワード: #林業

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