ボディはレクサスLSのプラットフォームを使うが、ホイールベースは短くなっているので、LSよりも少し短い。しかも、駆動方式はFR(リヤ駆動)なので、高級車として使えるというのが最大の特徴だ。

初代MIRAIは後席は狭かったという反省があった。ということで、新型MIRAIなら会社の社長さん、お役所のおエライさんが後席で快適にくつろげるはずだ。

走れば走るほど空気をきれいにする新概念「マイナスエミッション」

しかし、後席の乗員以上に喜ぶのはハンドルを握るドライバーだ。エンジン車よりも重心が低くて走行性能は安定している。

しかし、フロントに大きなエンジンがないので、ハンドル操作に俊敏に反応するから、運転がとても楽しくなる。さらに、振動するエンジンがないから、まるで清流を流れる木の葉のようなしなやかでスムーズな動きなのだ。

違和感があるのはエンジンの音がないということだが、バッテリーEVに慣れた人なら問題ない。音が欲しい人には合成的に音を作りだしている。

バッテリーEVと違って、FCVは空気を吸って走るので、走れば走るほど大気をキレイにする「マイナスエミッション」という新しい機能が加わる。

FCVはゼロエミッションの電動車であるから、バッテリーEVの仲間であると言えるので、是非FCVを試乗してみてほしい。

清水 和夫(しみず・かずお)
武蔵工業大学電子通信工学科卒。1981年からプロのレースドライバーに転向、1988年本格的なジャーナリスト活動開始、日本自動車ジャーナリスト協会会員(AJAJ)、日本科学技術ジャーナリスト会議会員(JASTJ)、著書・共著に『クルマ安全学のすすめ』『燃料電池とはなにか』『ITSの思想』『ディーゼルこそが、地球を救う』などがある。

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