しかるに、「密集だけを避けて密閉や密接を気にしない」といった、ポイントのずれた対応は一向になくならない。多くの個人や法人にとって、現実に感染を防ぐことではなく、周囲に「やってます」という姿勢を見せることの方が目的になってしまっているからではないか。

CSRの世界には基準やルールが多い。必要があってのことだが、形式基準を守ることがCSRだと開き直ってしまうと、実が無くなるばかりか害悪にさえもなりかねない。

CSRは、「あれをやっていないのでマイナス1点、これもやっていないのでマイナス2点」といった減点主義に堕すべきではなく、「これをやったので世の中にプラス1点、あれもやればプラス2点」という加点主義で取り組むべきなのだ。やること自体が、企業と世間にプラスなのだから。

本質を常に検証し行動を調整することの重要さを、コロナ禍は我々に学ばせてくれているのではないか。

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