ファッション界の若手リーダーもエシカルに着目

【連載】エシカルファッションの旗手たち

最高品質のウールを認証しているウールマークのもう一つの顔が、インターナショナル・ウールマーク・プライズだ。今でこそ、ファッション・デザイナーを発掘し、応援する賞は数々あるが、最古参とも言えるのがこのプライズだ。1950年代初頭から続くファッション界の未来のリーダーに与えられる、世界で最も著名な賞であり、新進気鋭のデザイナーを見い出し育てる最も歴史のある賞でもある。

2020年のプライズでは、テーマが設けられた。それが「サステナビリティ」。この賞を主催するザ・ウールマーク・カンパニーは、6万件の牧羊業者を代表する非営利組織だ。早くからサステナビリティ、トレーサビリティを徹底させているが、2020年はサステナビリティへの更なる強化を図っている。

この賞に対しての世界各国からの応募者は300人余り。その中から選ばれた最終選考に残った10人が、それぞれの視点からメリノウールの魅力とサステナビリティの工夫に取り組み、未来に向かう最高にクールなモードを創造した。

最終選考に残った若手デザイナー10人がグローバルファイナルに挑戦した
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生駒 芳子(ファッションジャーナリスト)

ファッションジャーナリスト、アート・プロデューサー。VOGUE、ELLEの副編集長を経て2008年より「マリ・クレール」の編集長を務め、独立。ファッション、アート、デザインから、社会貢献、クール・ジャパンまで、カルチャーとエシカルを軸とした新世代のライフスタイルを提案。地場産業や伝統産業の開発事業、地域開発など、地域創生に数多く取り組む。2018年より、伝統工芸をベースにしたファッションとジュエリーのブランド「HIRUME」をスタートさせる。 アンダーグラウンド(モデル冨永愛個人事務所)代表、三重テラスクリエイティブ・ディレクター、日本エシカル推進協議会副会長、内閣府・消費者委員会委員、江戸東京きらり委員、東京2020ブランドアドバイザリーグループ委員、WEF(Women's Empowerment in Fashion)理事、認定 NPO 法人サービスグラント理事など。 連載:エシカルファッションの旗手たち

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