スーパーマーケットM&S(マークス&スペンサー)の食品事業では、アニマルウェルフェアにおいても早くから「責任ある調達」を徹底してきた。ケーキやデリ製品に使用する卵をフリーレンジのみに限定したのはもう15年も前のことだ。

IKEAのアニマルウェルフェアプロジェクト説明ページ。企業は積極的な情報公開を進める(写真上)KFCのポリシー表示ページ、全ての鶏が餌から4メートル以内にいる。(写真下)マークス&スペンサーのミルクは、RSPCA(王立動物保護協会)のアニマルウェルフェア認証ロゴをつけている(写真右)

取引する酪農家や畜産業者を厳選し、農場レベルから飼育環境の福祉度が高いことを確認している。BBFAWでは、2013年から連続で最上級ティア(ティア1)にランクインしている。

イケアは2018年、アニマルウェルフェアを国際企業レベルで促進するための団体、グローバル・コアリション・アニマル・ウェルフェア(GCAW)をネスレなど7企業とともに設立した。

欧州のイケアでは、食堂やカフェで使用される食肉、魚、乳製品、魚肉加工品などの食材が、国およびEUの福祉法に沿っていることをサプライチェーンの全てでチェックするシステムを用いている。

安い価格が第一義のファストフードチェーンとて、英国とEUの福祉法令と消費者の要求を無視はできない。KFCは2026年までに養鶏と屠殺環境を一定のレベルに引き上げるという「ヨーロピアン・チキン・コミットメント」にいち早く参加。契約養鶏場でのケージ飼いや嘴切断の禁止などを5項目にまとめた「KFCのチキンの育て方」を提示、取り組みをウェブサイトで報告している。

最大手ドラッグストアのブーツは、自社ブランドコスメの開発のプロセスにおいて実験動物を使わないこと、同様に動物で実験されていないことが確認できた原料のみを用いている。店で販売するサンドイッチに使われる卵を2017年からすべてフリーレンジに変えた。

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