In 1997, low wages, long working hours, child labour, and forced labour were discovered at Nike's factories in Indonesia, Vietnam and other Southeast Asian countries. In response to this, a massive campaign was launched by U.S. NGOs and other groups to hold Nike accountable for its social responsibility, leading to a global boycott of the company's products which resulted in a massive economic hit to the company. 

1997年、インドネシア、ベトナムなど東南アジアのナイキ工場において、低賃金、長時間労働、児童労働、強制労働が行われていたことが明るみになりました。これに対して米国のNGOが大規模な(抗議の)キャンペーンを開始、ナイキの社会的責任を追及し、世界的な不買運動を展開しました。

結果、ナイキは大きな打撃を受けることになります。hold Nike accountable for its social responsibilityは「~(人)に(for以下の)責任をとらせる」。leading toは「~を引き起こす、~の原因となる」。つまり、世界的ボイコットを引き起こし、それがこんどは経済的打撃につながった(which resulted inは「~につながる。~に終わる」)、となります。

児童労働など、劣悪な環境で労働を強いられる工場をsweatshop といいます。

This case taught us that corporate responsibility can be treated as an accomplice if we don't take into account the working environment and safety of our suppliers, as well as human rights issues, including child labour, and the company used this as an opportunity to promote CSR considerations. 

この事例から、児童労働を含む人権問題のみならず、サプライヤーの労働環境や安全確保にも配慮しなければ、共犯者として扱われることが明らかとなりました。同社はこれを契機にCSRへの配慮を進めていきます。if we don’t take into accountは「もし~を考慮に入れなければ」。the companyはナイキを指します。

This increase in the impact of corporate giants and globalization on society and the growing influence of NGOs/NPOs has been foreshadowing the global CSR trend.

巨大化する企業により社会的影響が強大になり、さらにNGO/NPOの影響力が強まってきたことが世界的なCSRの潮流の予兆となっています。

以前、手がけた翻訳(鈴木淑美名義)で、いちはやくこの問題を取り上げ、警鐘を鳴らしていました。ノリーナ・ハーツ『巨大資本が民主主義を滅ぼす』(2003年、早川書房)です。原題はSilent Takeoverhttps://www.amazon.co.jp/Silent-Takeover-Noreena-Hertz/dp/0099410591

時間のあるかたはぜひ一読を。

今回はここまでです。また来月お目にかかりましょう。

相島 淑美:
CSR、SDGsについて日本文化・歴史、教育等の視点から研究しています。神戸学院大学では英語でSDGsを学ぶ授業を行い、学生の感性の鋭さに刺激を受ける毎日です。関西学院大学大学院ではマーケティング英語論文を読みとく授業を担当、とくにCSRとソーシャルマーケティングの講義に力を入れています。博士(先端マネジメント、関西学院大学)。上智大学英語学科卒、慶應義塾大学大学院(英文)修了。翻訳家としても活動(鈴木淑美名義)。元日本経済新聞記者。

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