■多様性のあるメンバーと多様なコミュニケーションを
伊藤芳浩・NPO法人インフォメーションギャップバスター理事長
2020年東京五輪は、「Know Differences, Show Differences. ちがいを知り、ちがいを示す。」のアクションワードのもとダイバーシティ&インクルージョンを進めると大会ビジョンを掲げており、日本流の「おもてなし」により多くの方に開かれた素晴らしい大会となることを期待しておりました。
しかし、今般の森氏の発言は、ダイバーシティ&インクルージョンの潮流を汲んだものとは受け止めることができず、誠に残念です。私どもは、多様性ある人たちが多様なコミュニケーションを行うことで、一人一人が自分らしく価値を発揮しながら調和できる社会を実現できると考えています。
そこで、社会の仕組みや在り方を決めるような重要な場においては、リーダーが多様性を受け入れ、多様性のあるメンバーと多様なコミュニケーションにより、意思決定を行うようにすべきだと考えています。そうすることが、すべての人が生きやすい豊かな社会への一歩となると信じています。