聴覚障害者がコロナに感染したら?「情報格差」に課題

コロナ禍における医療現場では、すべての人に必要な情報が行き届かなかったり、コミュニケーション手段が用意されていなかったりすることが考えられます。問診・診療・ワクチン接種をスムーズに受けられず、情報格差が生じ、そして、ひいては医療格差の可能性も無視できません。誰一人取り残さず、公平に新型コロナに関する医療が提供できるように、情報を十分に周知し、多様なコミュニケーション手段を用意する必要があります。

コロナ感染時の第一報をスムーズに

きこえない・きこえにくい人ときこえる人を、オペレーターが「手話や文字」と「音声」を通訳することにより、電話で即時双方向につなぐ「電話リレーサービス」
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伊藤 芳浩 (NPO法人インフォメーションギャップバスター)

特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター理事長。コミュニケーション・情報バリアフリー分野のエバンジェリストとして活躍中。聞こえる人と聞こえにくい人・聞こえない人をつなぐ電話リレーサービスの公共インフラ化に尽力。長年にわたる先進的な取り組みを評価され、第6回糸賀一雄記念未来賞を受賞。講演は大学、企業、市民団体など、100件以上の実績あり。著書は『マイノリティ・マーケティング――少数者が社会を変える』(ちくま新書)など。執筆記事一覧

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