「企業の長期的な価値創造を」ESG研究会座長

日立製作所、トーマツ、ゴールドマン・サックスなどの企業や機関投資家、監査法人、格付機関など約90社・団体が参加する「ESG情報開示研究会」の第2回活動報告会が3月18日、都内で開かれた。北川哲雄研究会代表理事・研究会座長は、「LTV」(ロング・ターム・バリュー=長期的な視点に立った企業価値)を創造することの重要性を強調した。(オルタナ総研フェロー=室井孝之)

主体的な価値創造へのアプローチ

北川座長はLTVについて、「企業のマテリアリティ(重要性)に基づく視点が反映される。企業が自らの強みや経営環境を踏まえつつ、自ら主体的に価値創造を実現するアプローチを重視するべきだ」と述べた。その上で、LTVC(LTVの創造)を「企業が自らのマテリアリティに基づき考えるLTVに向けて行う経営行動および事業活動」と位置づけた。

北川哲雄代表理事
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室井 孝之 (オルタナ総研フェロー)

42年勤務したアミノ酸・食品メーカーでは、CSR・人事・労務・総務・監査・物流・広報・法人運営などに従事。CSRでは、組織浸透、DJSIなどのESG投資指標や東北復興応援を担当した。2014年、日本食品業界初のダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックス選定時にはプロジェクト・リーダーを務めた。2017年12月から現職。オルタナ総研では、サステナビリティ全般のコンサルティングを担当。オルタナ・オンラインへの提稿にも努めている。執筆記事一覧

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