「エシカル(倫理的)」を掲げるセレクトショップ「style table(スタイルテーブル)」がコロナ禍にもかかわらず、好調だ。東京・代官山にある本店に続き、2月には武蔵小杉とラクーア東京ドームシティにも順次オープンした。同店の魅力は、取り扱う商品へのこだわりと、顧客とのコミュニケーションにあった。(オルタナ編集部)

店内には数々のエシカル商品が並ぶ

フラッグ(東京・中央)が展開するブランド「style table」は2019年、「エシカル消費」を提供する場をつくるという思いから誕生した。「エシカル」をキーワードに、主力商品のスキンケアやコスメのほか、雑貨やアクセサリーなど国内外から厳選した商品が並ぶ。

店舗は、代官山本店、新宿ミロードモザイク通り店、コレド日本橋店に続き、この2月にららテラス武蔵小杉店と東京ドームシティラクーア店がオープンした。

「style table」で取り扱う商品数はおよそ3000商品に上り、代官山本店では500商品をそろえる。

style tableでは、消費者が「エシカル」という言葉をより具体的に捉えることができるように7つのテーマを設定している。

1.ジャパンメイド(日本製)、2.オーガニック、3.クライメートチェンジ(気候変動対応)、4.プラスチックフリー、5.ヴィーガン、6.フェアトレード、7.ナチュラル(天然由来成分配合)――、これらのテーマに沿う商品を選んで取り扱っている。

代官山本店を訪れる顧客は、代官山に住む40代の人や、SDGs(持続可能な開発目標)を勉強している20代前半の大学生が中心で、男女比は1対1だという。ブランドの立ち上げ当初は、働いている人や結婚・出産される人も多い20―30代をターゲット層としていたが、性別や世代を超えてエシカルに関心がある人が来店している。

代官山本店を運営する、Liberty(東京・渋谷)代表の三上結香さんは「新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間が増え、サステナビリティ(持続可能性)への関心も高まったようだ。実際に売り上げも前年比から伸びている」と話す。

日常の会話から広がるエシカルの輪

コロナ禍のなかで、サステナビリティへの関心も高まっている

三上さんはエシカル消費を普及させるために、「顧客とのコミュニケーションに力を入れている」と言う。エシカル消費を提案することを使命とする同店では、来店後もSNSを使って顧客からの商品に関する質問に答えている。

きめ細かいコミュニケーションを実現するために、店舗スタッフ向けの勉強会も開いている。スタッフは、商品を開発した経緯、商品を使うことで生まれる世の中への影響などの「ストーリー」を学び、その知識を生かしたエシカル消費への関心を広げる会話づくりを目指す。

フラッグは今後、首都圏・関西圏の主要都市でもstyle tableの店舗を増やしていくことを検討している。

代官山本店を運営する三上さんは、「実店舗にこだわる理由は、お客様が店舗で商品を手に取り、お客様自身や地球環境に対する商品の役割を納得した上で購入してほしいから」と話す。style tableは、環境問題への関心がますます高まる顧客のニーズに応えていくブランドになりそうだ。