■地球温暖化係数はCO2の100~10,000倍■ 

温室効果ガスの代表格はCO2(二酸化炭素)だが、メタンや一酸化二窒素などと並んで無視できないのが「代替フロン(HFC:ハイドロフルオロカーボン)」だ。主に冷凍空調機器の冷媒に使うが、その地球温暖化係数はCO2の100~10,000倍にも達する。

今年1月に出版された『DRAWDOWNドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法』で、米国の環境研究者ポール・ホーケンと100人以上の専門家がまとめた「地球温暖化を逆転させる100の解決法ランキング」でも、「冷媒」は1位に挙がった。冷媒放出の90%が機器廃棄時に集中しており、適切な処分が急務となっている。

代替フロンの地球温暖化係数は、CO₂を1とした場合の100倍から10000倍となる (出典・経済産業省)

代替フロンは1997年の京都議定書で法的拘束力のある「温室効果ガス」として排出抑制の対象になった。2019年に日本がモントリオール議定書の「キガリ改正」に批准したことで、生産規制が課されることになった。

「改正フロン排出抑制法」は使用時のみならず、機器廃棄時の確実な冷媒回収を目指し、違反者には「直接罰」も科す厳しい内容だ

国内法では2002年に「フロン回収・破壊法」が施行され、2020年には3回目の改正となる「改正フロン排出抑制法」が施行された。この改正では使用時の冷媒漏えいに加え、機器廃棄時の確実な冷媒回収を目指し、違反者には初めて「直接罰」を科すという厳しい内容だ。

廃棄時のフロン類の回収率は4割を切っている(出典:「代替フロンに関する状況と現行の取り組みについて」環境省フロン対策室 経済産業省オゾン層保護等推進室)

「キガリ改正」は、各国に段階的な代替フロンの消費量削減を求めたが、日本では代替フロンの管理義務への認知が低いのが現状だ。JRECOは「代替フロンの生産が抑制されるなか、適切に回収できなければ、数年内に日本で一部の冷凍空調機器が使えなくなる可能性もある」と指摘し、代替フロンの適正な管理を呼び掛ける。

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本連載では、JRECOが開発した冷媒フロン管理システム「RaMS」を活用して、代替フロン対策を進める先進企業を紹介する。(PR)

学校エアコン1,500台分の代替フロンを適正管理
フロン排出抑制で温暖化対策に貢献

第1回:北陸電力ビズ・エナジーソリューション株式会社

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