BMW・ピレリ、ゴムをアグロフォレストリーで生産へ

独BMWグループとタイヤ大手のピレリ(イタリア・ミラノ)が、天然ゴムをアグロフォレストリー(森林農業)で生産する。国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」(英国)と提携し、環境負荷が低いアグロフォレストリーを採用した。持続可能な野生動物保護、地域農民の権利の保護、天然ゴムのトレーサビリティ確保などが3年間の行動計画に入った。(在パリ編集委員 羽生のり子)

対象となるのは、スマトラ島(インドネシア)にある9万8000ヘクタールのハラパン熱帯雨林だ。スマトラトラなど1350種の動物が生息している。バードライフ・インターナショナルは、英国王立鳥類保護協会、ブルーン・インドネシアという他の環境保護2団体とともにここで共同事業体「P T R E K I」を設立し、密猟や違法伐採、火災などからハラパンの森を守る活動を行なってきた。

ハラパン熱帯雨林
hanyu

羽生 のり子(在パリ編集委員)

1991年から在仏。早稲田大学第一文学部仏文卒。立教大学文学研究科博士課程前期終了。パリ第13大学植物療法大学免状。翻訳業を経て2000年頃から記者業を開始。専門分野は環境問題、エコロジー、食、農業、美術、文化。日本農業新聞元パリ特約通信員、聴こえの雑誌「オーディオインフォ」日本版元編集長。ドイツ発祥のルナヨガ®インストラクター兼教師養成コース担当。共著に「新型コロナ 19氏の意見」(農文協)。執筆記事一覧

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..