独BMWグループとタイヤ大手のピレリ(イタリア・ミラノ)が、天然ゴムをアグロフォレストリー(森林農業)で生産する。国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」(英国)と提携し、環境負荷が低いアグロフォレストリーを採用した。持続可能な野生動物保護、地域農民の権利の保護、天然ゴムのトレーサビリティ確保などが3年間の行動計画に入った。(在パリ編集委員 羽生のり子)

対象となるのは、スマトラ島(インドネシア)にある9万8000ヘクタールのハラパン熱帯雨林だ。スマトラトラなど1350種の動物が生息している。バードライフ・インターナショナルは、英国王立鳥類保護協会、ブルーン・インドネシアという他の環境保護2団体とともにここで共同事業体「P T R E K I」を設立し、密猟や違法伐採、火災などからハラパンの森を守る活動を行なってきた。

ハラパン熱帯雨林

森には先住民バティン・スンビラン、マレー人、他所から来た新規入植者がいるが、彼らのコミュニティとP T R E K Iの間で土地所有や管理について複雑な抗争が続いていた。こうした過去への反省から、この3年計画ではコミュニティとパートナーシップを結び、抗争を減らして、交渉によるウィン・ウィンの解決策を見出そうとしている。

P T  R E K Iと森林パートナーシップを結んだのは、5743ヘクタールの区域に住む先住民とマレー人を合わせた555家族中、先住民105家族とマレー人225家族、新規入植者15万家族中の145家族である。

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