フェアトレード市場規模は131億円に

20年のフェアトレード認証製品の推定市場規模は131億円と、前年から5.8%増加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により外食産業(カフェ・レストラン、社員食堂など)は休業や営業時間短縮対応もあり売上高減となった企業もあった一方で、家庭内消費の伸びが見られた。(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長=潮崎 真惟子)

日本社会のSDGsへの注目の高まりを受け、全体としてフェアトレード製品の売り上げは上昇した。認証参加組織数も221件にまで増加した。依然として国内市場の半分以上の売上高をコーヒーが占め、最大の市場となった。

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フェアトレード関連のメディアや教材への掲載も大きく増加し、20年度は前年の1.9倍にあたる263件に上った。特に教材への掲載の増加が顕著であり、前年の5倍以上にあたる64件掲載された。新学習指導要領に「持続可能な社会の創り手の育成」が明記され、教育の場での取り扱いが増えたことが背景にある。

国内で流通するフェアトレード認証製品を一覧でパッケージ画像とともに紹介する「Product Finder」がフェアトレード・ラベル・ジャパンウェブサイトにローンチされ、認証製品の一括検索が初めて可能となったことも変化の一つだ。

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潮崎 真惟子(認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長)

デロイト、オウルズコンサルティングにて企業・政府・NPOに対する事業戦略やサステナビリティ分野のコンサルティングや人権デュー・ディリジェンス事業に従事し、2021年より現職。「児童労働白書2020」執筆

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キーワード: #SDGs#フェアトレード

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