ドバイ万博、施設8カ所に「サステナブル認証」

Expo 2020 Dubai

2021年10月1日から始まるドバイ万博の会場内にある構造物や公園など8つのインフラ・プロジェクトが、英国のサステナブル認証を得た。万博の中心、「アル・ワスル・プラザ」をはじめ、8対象全てが「最優秀」と最高の評価を受けた。会場内の建築物はデザインの段階から万博終了後まで、「サステナビリティ」を基準に設計した。SDGs(持続可能な開発目標)とも連動している。(クローディアー真理)

ドバイ万博は、サブテーマの1つに「サステナビリティ」を掲げている。会場内にある建築物やインフラのうちの8つのプロジェクトに授与されたのは、英国の建設業界に定着する、サステナビリティ評価ツール、「CEEQUAL」認証だ。CEEQUALはインフラ、エンジニアリング、造園、公共空間のプロジェクトを対象とした、根拠に基づくサステナビリティ評価・格付け、認証制度だ。プロジェクトの内容に合った賞が用意されており、土地利用、生態学と生物多様性、水環境、輸送、レジリエンス、汚染などといった分野において審査が行われる。

認証には、サステナビリティ評定25%を超える「合格」、40%を超える「良」、60%を超える「優秀」、75%を超える「最優秀」と4段階ある。今回「最優秀」と評定された8つのプロジェクトすべてが、サステナビリティ評定85%を超えている。CEEQUALにより「最優秀」の認定を受けたのは中東初。「最優秀」を授与されたプロジェクトが8つも1つの事業に含まれていることは世界でも珍しいという。

「最優秀」の中でも93.6%と高い評価

mari

クローディアー 真理・ニュージーランド

1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、地元日本語月刊誌の編集職を経て、仲間と各種メディアを扱う会社を創設。日本語季刊誌を発行するかたわら、ニュージーランド航空や政府観光局の媒体などに寄稿する。2003年よりフリーランス。得意分野は環境、先住民、移民、動物保護、ビジネス、文化、教育など。近年は他の英語圏の国々の情報も取材・発信する。執筆記事一覧

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