■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:バリューチェーン■
バリューチェーンとは、原材料の調達から物流、製造、販売、廃棄までの各事業プロセスにおいて、企業がどのような価値を生み出しているのかを示した考え方です。サプライチェーンと比較されることが多いのですが、バリューチェーンは「各プロセスが生み出す価値」を示しており、サプライチェーンは製品が消費者のもとへ届くまでの「各プロセスの流れ」を示しています。(オルタナS編集長=池田 真隆)
サプライチェーンでは、原材料の調達、加工、製造、販売など、製品が消費者に届くまでの一連の流れを表した考え方です。一方、バリューチェーンはそれらの各事業において、企業は社会にどのような価値を生み出しているのかを示した考え方です。
SDGsの達成に向けて企業が取り組むべきこととして、SDGsのバリューチェーン・マッピングがあります。企業はSDGsの17目標169ターゲットの中から、バリューチェーンで取り組むべき「戦略的優先課題」を決める必要があります。
自社のバリューチェーンにおける事業プロセスとプロダクトが環境や社会にどのような影響を及ぼしているのか特定するために、バリューチェーン全体のマッピングを広い視野で見返して、SDGsの各課題に対して、正と負の影響を洗い出します。
この関連性分析をもとに、自社の事業活動やサービスが及ぼす現在の影響と将来考えられる影響について自己評価を行います。