■今さら聞けないサステナビリティ重要単語:プロボノ
「プロボノ」とは、ラテン語のPro Bono Publico(公共善のために)を語源とする言葉で、ビジネスで培った経験やスキルを生かして取り組む社会貢献活動のことをいいます。(オルタナS編集長=池田 真隆)
弁護士が社会的弱者の法律相談に乗ったり、医師が海外の医療支援にボランティアで参加したり、企業で経営戦略、マーケティング、IT、営業、人事、経理などの各部門で活躍するビジネスパーソンがNPOの事業計画立案や情報発信ツールの制作を支援するなど、プロボノにはさまざまな形があります。
日本では、2010年が「プロボノ元年」と呼ばれ、以来、プロボノに対する認知や関心が高まり、参加者も広がりを見せています。
企業にとって、自社でプロボノを実施する際には、「社会貢献活動のステージアップ」「本業との親和性を生かした社会貢献活動」「将来に向けたイノベーションの創出」――の3点がポイントです。
社会課題の解決に取り組むNPOを支援しながら、CSRや人材育成などの面で、企業にとっても効果が期待できるプロボノは、今後も、企業と社会をつなぐキーワードとして、さまざまな可能性が考えられます。
参考:CSR検定3級テキスト(2021年版)