視点焦点―複数アドレス持ってみない?

現代版「フーテンの寅」さん?

フーテンの寅さんの現代版だと言ったら怒られるでしょうか?これは日本人のライフスタイルを変えてしまいそうな画期的なサービスといえそうです。月額4万円で北海道から沖縄まで全国220か所にある家を会員同士でシェアして住めるというのだから驚きます。

2018年に設立されたアドレス(東京・千代田)が提供している多拠点生活プラットフォーム「ADDress」のことです。シェアリングエコノミー協会を立ち上げるなど「所有から共有へ」という時代のうねりを敏感に感じ取った佐別當隆志社長が社会問題になっている地方の空き家をシェアリングすることで働き方と住まい方の革命を起こそうと始めた事業です。リモートワーク導入のきっかけとなったコロナ禍の影響もあり、地方創生にも一役買いそうだと期待されています。

アドレスの佐別當隆志社長(左)と桜井里子取締役(二子玉川邸)
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原田 勝広(オルタナ論説委員)

日本経済新聞記者・編集委員として活躍。大企業の不正をスクープし、企業の社会的責任の重要性を訴えたことで日本新聞協会賞を受賞。サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在を経て明治学院大学教授に就任。専門は国連、 ESG・SDGs論。NPO・NGO論。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。著書は『国連機関でグローバルに生きる』など多数。執筆記事一覧

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