松本市「犬1千匹劣悪飼育」が問いかけること

■私たちに身近な生物多様性 番外6■

生きものをペットにすることと 虐待を禁止することは両立可能だろうか。劣悪な環境で犬や猫などの動物を飼育するペット業者などの事業者を排除しようと、環境省は、動物愛護管理法に基づき、犬や猫を飼う飼養施設の構造、規模、管理方法などにつき、「数値基準」を設けた。当初は2021年6月から実施される予定だったが、ブリーダーや販売業者から性急に実施されると廃業せざるを得なくなる、などの声があがり、数値基準などの多くは2024年に実施が先送りされている。(坂本 優=生きものコラムニスト)

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坂本 優(生きものコラムニスト/環境NGO代表)

1953年生。東京大学卒業後、味の素株式会社入社。法務・総務業務を中心に担当。カルピス株式会社(現アサヒ飲料株式会社)出向、転籍を経て、同社のアサヒグループ入り以降、同グループ各社で、法務・コンプライアンス業務等を担当。2018年12月65歳をもって退職。大学時代「動物の科学研究会」に参加。味の素在籍時、現「味の素バードサンクチュアリ」を開設する等、生きものを通した環境問題にも通じる。(2011年以降、バルディーズ研究会議長。趣味ラグビー シニアラグビーチーム「不惑倶楽部」の黄色パンツ (数え歳70代チーム)にて現役続行中)

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