生態学的地位の危うい「強食モデル」

■小林光のエコめがね(17)

「資本主義」への批判が高まっている。総理大臣自ら「新しい資本主義」を唱道している。とはいえ、何を批判するかは論者によって区々だ。「資本主義」と言われる経済に固有の作動メカニズムを特定し、その作動の功罪を理論的に分析して、罪が必然的に大きい、と論証するわけだから説得的な批判はなかなかに難しい。そこで、理論的分析ではないが、自然生態系との対比で今日の経済活動の特色と欠陥を私なりに考えてみた。

hikaru

小林 光(東大先端科学技術研究センター研究顧問)

1949年、東京生まれ。73年、慶應義塾大学経済学部を卒業し、環境庁入庁。環境管理局長、地球環境局長、事務次官を歴任し、2011年退官。以降、慶應SFCや東大駒場、米国ノースセントラル・カレッジなどで教鞭を執る。社会人として、東大都市工学科修了、工学博士。上場企業の社外取締役やエコ賃貸施主として経営にも携わる

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キーワード: #生物多様性

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